HEARTS/Double Bside

HEARTS
Double

Singalong

2017,06,13
SEX PISTOLS
「GOD SAVE THE QUEEN 」

GOD SAVE THE QUEEN

この同じタイトルでふたつの曲が存在していることをみなさんはご存知ですか。
ひとつはグレートブリテン及び北部アイルランド連合王国(イギリス)の事実上の国歌。
(イギリスでは日本の「君が代」のようにGOD SAVE THE QUEEN 」が、国歌として法律で制定はされていませんが一般に国歌として広く認知されているようです)

そして、もう一つのGOD SAVE THE QUEEN 。今日はこちらのGOD SAVE THE QUEEN 」が本題です。
音楽好きでなくとも一度は耳にしたことがあるであろうSEX PISTOLSの「GOD SAVE THE QUEEN」です。

 

1977年5月27日に2枚目のシングルとしてリリース
以前、このSingalongでもSEX PISTOLSの「ANARCHY IN THE UK」について書いてある記事があります。メンバーのことなど詳しいことはよろしかったらこちらも御覧ください。「ANARCHY IN THE UK」 

1977年は女王エリザベス2世の在位25周年を祝われた年で、イギリス国歌と同じタイトルのこの歌は、その時代を過激に風刺した内容で、エリザベス女王そして愛国心といったものに向けた徹底した挑発的メッセージでした。

しかし、リリース当時は1週間で15万枚のセールスを記録する一方、風刺の内容が強すぎたためにBBCなどでは放送を拒まれます。また音楽チャートにおいても、数字上では1位を記録していたのですが、ロッド・スチュワートの「もう話したくない」と「さびしき丘」の両A面シングルが「GOD SAVE THE QUEEN」をおさえてチャート1位として発表されていました。 

発売翌月の6月 7日にはエリザベス女王戴冠25周年を祝う式典に合わせて、バンドマネージャーであったマルコム・マクラーレンがボートを貸し切り、テムズ川でイギリス議会の前を通りながらSEX PISTOLSは船上で「GOD SAVE THE QUEEN、他」を大音量で演奏しました。

この時はさすがに警察に取り押さえられ、踏み込んだ警官に「ジョニーロットン(vo)はどいつだ?」と訊かれた時に、ジョニーは警棒で叩かれないようにヴァージンレコードの社長リチャード・ブランソンを指差したと音楽雑誌「NME」によって語られています。

 

2012年に行われたロンドンオリンピックでは、開会式のスタジアムで流されたビデオでSEX PISTOLSの「GOD SAVE THE QUEEN 」が使われています。
曲のあと、カメラはそのままテムズ川を写しましたが、ジョニー・ロットン曰く、これはかつてSEX PISTOLSが警察沙汰になった一件を示唆していたとか。

 

あともう一つ、この歌にまつわるお話です。
2016年11月4日にBBC のニュース番組「newsnight」の公式アカウントで公開された動画です。

 

アナウンサー英訳:「保守党議員アンドリュー・ロージンデル氏が、イギリス公共放送局のBBC ONE(日本のNHK総合に当たる)に対し、イギリスのEU離脱を機に1日の終わりに英国国歌「GOD SAVE THE QUEEN 」を流すよう要求していることは、皆さんご存知かと思います。...私達はBBC ONEではありません(「newsnight」はBBC TWOで放送)し、1日の放送の最後の番組でもありませんが、要求に喜んで従います。グッナイ」

と、アナウンサーの話が終わったと思ったら、流れたのは英国国家「GOD SAVE THE QUEEN 」ではなく、SEX PISTOLSの「GOD SAVE THE QUEEN 」が流れたのです。
この行動がパンクだと一時期話題になりました。

 

パンクの定義とは?と尋ねられたら色々な答え方があると思いますが、僕は髪型とファッションにかなり影響を受けました。
とくに、マルコム・マクラーレンと共にヴィヴィアンウエストウッドが立ち上げたブティック「レット・イット・ロック」「SEX」そして「セディショナリーズ」「ワールズエンド」は今でも人気のある、そしてマニアの多いショップブランドであることに間違いありません。

「ワールズエンド」は今もイギリス、キングスロード430番地で営業しています。

20年前、この店に足を運べた時の興奮は今でも忘れられません。

 

そして今回この曲をここで書こうと思ったキッカケがありました。
それは、ちょうど先月の5月27日、

そう「GOD SAVE THE QUEEN」のリリース日と同じ日にあたるこの日、原宿にある「THE Mass」にて1971年から1984年のあいだに世に送り出されたファッションやアートそして音楽の展示「71-84」が始まったのです。

もちろん行ってきました。

 

当時のUKカルチャーのかなり貴重な展示品、「セディショナリーズ」や「ワールズエンド」そしてSEX PISTOLSやジョニー・ロットンの未公開写真などなど、まさに大興奮。

多分これだけの大量の展示はもう次はないんじゃないかな、と思うほどです。

6月25日までやってるみたいなので興味のある方は是非足を運んでみてください。
THE MASS FB

その時の画像がこちらです。

 

 

 

多感な時期に影響を受けたものは、クリエイティブなもの作りやライフスタイルに反映されていると思うし、今でも10代、20代に影響を受けたヘアスタイル、音楽、ファッションが今の自分の土台になっていると思います。
最近、40代になった自分と、今の10代20代との間で時折ギャップを感じることも多くなっていますが、「古き良きもの」に固執せず、「今の良きもの」も柔軟に取り込んでまだまだ何かしらの化学反応を起こしていけたらと思う今日この頃です。

 

written by Double 西村光太郎